設立の経過
「九条の会・石川ネット」発足に向けての経過
戦後半世紀以上にわたり、日本国憲法の「国際平和主義」「戦争放棄」の規定と理念のもとで、わたしたち主権者は、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやう」(憲法前文)、政府に働きかけてきました。しかし今、平和の源泉である憲法第9条は大きな試練にさらされています。
こうした中で、2004年6月10日、井上ひさし(作家)、梅原猛(哲学者)、大江健三郎(作家)、奥平康弘(憲法研究者)、小田実(作家)、加藤周一(評論家)、澤地久枝(作家)、鶴見俊輔(哲学者)、三木睦子(国連婦人会)の9名の方々によって「九条の会」アピールがだされました。
そこに表明された、先の戦争の歴史に対する認識とそこから引き出された教訓、現代への警鐘、平和を求める世界の市民を結びつける絆としての第9条の持つ普遍的、絶大な価値の認識等、アピールは多くの人々の心をとらえています。全国各地で「九条の会」などが発足し、互いに自由でありつつ、第9条を守るための取り組みが始まっています。
石川県においても、9月28日、県内の学者・弁護士有志で組織する法律家団体によって第9条を守るための呼びかけが関係各位に発信されました。これを受けて岩淵正明氏(弁護士)、五十嵐正博氏(神戸大大学院教授)、菅野昭夫氏(弁護士)の3名を準備会世話人として準備が進められてきました。
「九条の会・石川ネット」は、呼びかけの趣旨からも明らかなように、幅広いネットワーク組織を作り上げ、第9条の改悪阻止に向けて積極的な活動を、さまざまな垣根を乗り越えて協力しあうことを目的としています。
「九条の会・石川ネット」が県民全体と世界の市民に仕える会として立ち上がり、その目的を達成することができますよう、皆様のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。