輝け9条!許すな改憲! 平和憲法公布68年記念石川県民集会
輝け9条!許すな改憲!
平和憲法公布68年記念石川県民集会
11月3日、九条の会・石川ネット主催の憲法集会が金沢市内で開かれました。当日は悪天候にもかかわらず、約250名の方々にご参加を いただきました。李採霞さんの雄大な中国大陸をほうふつとさせる二胡の演奏、そして毎日新聞 記者の明珍美紀さんによるジャーナリストとしての平和への取り組みの 講演が されました。次いで、参加者の全員一致で、集団的自衛権行使や憲法9条改悪に 反対するアピールを採択し、その後、事務局によって、安倍内閣 総理大臣ほか 主要政党に送付されました。
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日時 | 2014年11月3日(月・祝) 午後2時から午後4時30分 |
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場所 | 石川県女性センター 石川県金沢市三社町1番44号 電話 076-263-0115 |
内容 |
<第1部>文化行事(30分) 二胡演奏 李 彩霞さん(金沢在住のプロ二胡奏者) <第2部>記念講演(80分) 「平和をつくるために~メディアの現場から」 講師 明珍美紀さん(毎日新聞記者) 集会アピ-ル採択 |
参加費 | 500円 |
主催者 | 九条の会・石川ネット |
集会アピール
本日、私たちは、日本国憲法公布68年の記念日を迎えました。日本国憲法は、多大な惨禍をもたらした侵略戦争と、戦前の専制政治への深い反省のもとに、いかなる政権が登場してもそれを縛る平和憲法として制定されました。中でも第9条は、武力を持つとその行使に進む危険性が高く、しかも戦争では国際紛争を解決できないとの教訓から、戦争放棄・戦力不保持を掲げたもので、長年にわたる平和を求め続ける人々の願いに応えた人類の叡智の結晶です。
ところが安倍内閣は7月1日、集団的自衛権行使と自衛隊の戦闘地域への派遣を容認する法整備に向けての閣議決定を行いました。
前者について政府は、従来の自衛隊による自衛権行使の要件をゆるめ、集団的自衛権つまり「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する権利」までをも行使できるようにしようとするものです。後者について政府は、自衛隊の海外での支援活動は「武力の行使と一体化」するものであってはならないという従来の方針をゆるめ、戦闘地域であっても「現に戦闘行為を行っている現場」でなければ補給、輸送などの活動ができるようにしようとするものです。
政府が今後の国会での法整備によって、これらを実現可能なものとし、第9条を機能停止に追い込み、その後に第9条そのものをなくし、「国防軍」の創設を狙っていることは明らかです。その行き着く先は、アメリカ政府主導による先のイラク戦争のような無謀な戦争への自衛隊の参戦です。
しかし、第9条は、多くの国民に支持され、その思想は、世界の人々、そして世界の国々に大きな影響を与えています。この平和を求める世論は、大きくなることがあっても、小さくなることはありません。今回の閣議決定は、従来政府自身が憲法9条に反するとしてきたものを、多くの国民の反対を無視し、国会での審議すら回避して行ったもので、第9条はもちろん、立憲主義、国民主権からも許されないものです。
私たちは、日本国憲法公布68周年の記念日を改憲の危険な状況の下で迎えるに当たり、石川県民のみなさん、全国の皆さんに、力を合わせて第9条の改悪に向けた政府による法整備に反対するように訴え、本日の集会アピールとします。
2014年11月3日