平和憲法施行68周年記念石川県民集会
平和憲法施行68周年記念石川県民集会
2015年5月3日、本多の森ホ-ルで「平和憲法施行68周年記念石川県民集会」が開かれました。改憲に向けて最大の山場を迎える重大な情 勢と分析し、運動論を含めた話のできる方として前法政大学教授の五十嵐仁さんをお迎えし、記念講演をいただきました。集団的自衛権行使の問題 点のほか、様々な垣根を越えて団結することの重要性を五十嵐さんは訴えられました。記念講演後、石川県下の 九条の会が一堂に舞台に登壇し、活動報告や決意表明をしました。集会には約700名が参加しました。集会 後、参加者でパレ-ドを実施 しました。
(クリックすると、大きな画面で見られます。)
集会アピール
安倍内閣は昨年7月1日、集団的自衛権行使と自衛隊の戦闘地域への派遣を容認する法整備に向けての閣議決定を行いました。それを踏まえ今国会で、関連法案11本の成立を目論んでいます。
武力攻撃事態法の改悪によって、自衛隊は「新三要件」のもとで長年政府さえ違憲としてきた米軍を守るための集団的自衛権行使、最前線での武力行使が可能となります。「国際平和支援法」の新設や周辺事態法から地理的限定を取り払うことによって、自衛隊はどこでも米軍や他国軍による戦争支援が可能となります。PKO法改悪により、自衛隊のPKO活動への軍事的関与が拡大します。
つまり、自衛隊は米軍とともに地球上のあらゆる場所に部隊を展開し、世界中のあらゆる戦争に参加することが可能となります。自衛隊が海外で他国軍とともに人々を殺傷し、隊員が殺傷される危険性が飛躍的に高まります。日本の国土が他国軍からの攻撃・反撃にさらされる危険性も格段に高まります。
安倍政権が、このような憲法第9条に違反する状況を積み重ね、その後に第9条そのものをなくして「国防軍」の創設を狙っていることは明らかです。
しかし、第9条は、多大な惨禍をもたらした侵略戦争と、戦前の専制政治への深い反省のもとに制定されたものです。いかなる政権が登場しても、二度と他国民を殺傷しない、二度とわが国国民を戦争によって殺傷させないとの考えにもとづくものです。長年にわたる平和を求め続ける世界中の人々の願いに応えた人類の叡智の結晶です。したがって、安倍政権がどのような法律を作ろうとも、第9条がある限り、それらは違憲・無効です。国民の反対が強いとして第9条の改定を避けながら、それに反する法律の制定を押し進めることは、立憲主義、国民主権からも許されません。
私たちは、日本国憲法施行68周年の記念日を迎えるに当たり、石川県民の皆さん、全国の皆さんに、力を合わせ、最大の努力をもって、第9条の改悪に向けた安倍政権による法整備に反対する活動を展開するように訴え、本日の集会アピールとします。
2015年5月3日